症状変化の捉え方、今すぐ100点取らなくてもいいじゃない
ご本人が経過を見る上で大切なこと。
長い期間悩んでいた症状が短期間で変化が出ないことはよくあることです。
その間は不安、焦り、イライラ、疑問、半信半疑に陥りやすく治らないんじゃないの、と考えたりすることも。
そんな時に考えてほしい内容です。
施術を進めていく中でよく聞くのが痛み数値(気になる症状)
最初痛かったのが(気になっていたのが)10だったら今はいくつになりましたか?
です。
例えば痛みが弱くなって6になりました、3になりましたなどです。(減った)
または痛いけど痛む時間が短くなった、気にならない時間があったなど総合的に考えて教えて下さいとお伝えすることもあります。
これって改善してることを自覚していただく大事な評価方法なんです。
そこに気付き前向きになれるかが、治る治らないに大きく左右する場合があるからです。
ここからが本題になりますが、
時々すんごい症状が3か月ほどして3~4減りました。みたいなことがたまにあります。
その時のクライアントさんの中でとても喜ばれる人とそうでない人がみられます。
3~4しか減ってないじゃないと思われるかもしれませんが、冷静に状況を診ていただくと長期間悩んでいた症状に変化が出たことが素晴らしいことに思えるはずです。
私はこのような時に人間の力ってすごいなと感心しています。
何かの変化を感じ取れるようになると前向きになったり不思議と一気に改善されることもあるので、この感覚はとても大切です。
その中でも変化しているのに納得いかない人と気付けない状況の人も。
納得いかない人の場合
人間の感情で不安やイライラがあるのはもっともなことですが、痛み数値が減って6になっていても不安な状況を続け改善に向わない自分に導いている場合です。
分かりやすくお伝えすると100点満点で合格と思われている場合です。
(点数は逆の意味:10→0点やマイナス点、6→40点)
この思考でいると疲れます。確かに100点取れるとすごいですが、正直長期間悩んでいた症状が急に100点取れることはそうそうありません。
施術や日常の改善を続けて少しづつ身体が変化していき、気付いたら40点、60点になっていてる。
そして50点も行けば日常生活で支障なく生活できるレベルになっているので合格点を上げてもいいかもしれません。
変化に気付けると身体に感謝することができるものです。
まずはそこに気付き、身体や今ある状況にごめんなさいと反省し、症状や病気に感謝をし、心と身体への償いをすることです。
そして徐々に100点を目指すと気が楽になるのではないでしょうか。
気付けない人の場合
初診時と比べて明らかに改善されているにもかかわらず変化に気付けない人がいます。
そのような場合は問診や検査を大切にして、その時変化に気付いていただくようにしています。
また、日常の経過観察力を上げるアドバイスも大切にします。
納得いかない人、気付けない人のどちらにも共通していること
症状(痛みなど)が早期に無くなることを望んでいて、ほとんどの人が人任せで治してもらうことを考えています。
お気持ちはとても分かりますが施術には限界があり、その時は楽になっても後で戻ってしまうなどをよく聞きます。
焦らず自分を信じて自分で治す気持ちで改善していただきたいと思っています。
施術やアドバイスは少しお手伝いさせていただいているくらいです。
改善にはご自身の努力と施術の相乗効果が必要と感じています。
何のために身体のサインがあるのか
痛みなどは身体が何かを訴え教えてくれているものと捉えていています。
単純に症状のアプローチをするだけでは改善されないものがたくさんあるものです。
そこに気付いていただく、お伝えする、アドバイスをすることも当院の方針で、人によっては施術より大切な内容と考えています。
ここまでの内容で治る、治すについて、少し価値観が変わりましたでしょうか。
生き物には免疫力(生命力)があるものです。生きている間は。
自分で制限を作っている場合もあるため今回のブログで改善に必要な何かを感じていただきたいと思いました。
改善のきっかけになれますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。