耳下リンパの痛み(唾液腺だった)
左耳下のリンパが気になるというクライアントさんの症例
主訴
・左耳下の痛み
・左耳の聴覚異常(音の聞こえにくさ)
問診時
・歯医者で虫歯の治療をして、その後痛むように
・内科で相談したら虫歯治療時の細菌感染じゃないのと言われ抗生剤をもらうが変化なし
(この期間4週間程経過)
検査
・顎関節の可動域
・頸椎の可動域
・聴覚
・などなど
触診(施術時)
・唾液腺のチェック
・顎関節の硬さと偏り
・頸椎
・頭蓋骨
・耳の硬さ
・その他関連部位
施術後の結果
唾液腺(耳下腺・顎下腺・粘液腺)
顎関節
頚部周り
各頭蓋骨
これらの緊張が診られ、上部頚椎の緊張も疑ったところそこまでではなく一番緊張が強かったのは顎下腺・粘液腺でした。
(正確には滞り)
施術後の評価では左耳下の痛みと聴覚異常は解消されていました。
ちなみに世の中の教科書には粘液腺は載っていませんのでご了承ください。
5日後の報告(LINEにて)
鈴木さんこんばんは。
耳付近のリンパの腫れおさまってきましたよ。
触るとまだほんの少しだけ顎下の浮腫がありますがあれから全く気にならないくらいに回復しました。
ありがとうございます✨
私から返信
こんばんは。
ご報告ありがとうございます。
浮腫が残っているようですが回復されているようで良かったです〜♪
いただいた情報を元にブログ仕上げをして投稿させて頂きますね!
よろしくお願いしますm(_ _)m
ついでに唾液腺についての役割を簡単に説明
耳下腺:少し苦い味
酸性の物を食べた時に多く分泌される
酸っぱい物を食べると出る
体内に取り込まれて免疫力が上がる
顎下腺:少し塩分を感じる
塩分の強い食べ物を食べた時に多く分泌する
胃腸内の消毒、胃壁を守る
少ないと胃穿孔や胃炎、胃酸過多や逆流性食道炎になりやすい
粘液腺:無味に近い
食物を分解する酵素を含んでいて飲み込みをスムーズに食道を通るようにする
滞ると嚥下障害
左側が詰まると鬱、右側が詰まるとパニック障害
舌下腺:渋く少し苦い
甘い食べ物、糖分で分泌
糖分は胃液と混ざると胃壁にダメージを与えるので舌下腺から分泌して胃壁を守る
唾液は分解酵素(消化酵素):弱酸性
一日に1500~1800㏄分泌する
1日最低節水量1500~1800㏄が必要ということ
(身体の代謝機能を考えると水分摂取はもっと必要)
ついでに顎周りに付いている筋肉(顎から喉に掛けて)
※頚部の筋肉、顎筋肉は割愛します
・オトガイ舌骨筋
・オトガイ舌筋
・口蓋舌筋
・口蓋帆張筋
・口蓋咽頭筋
・耳管咽頭筋
・舌骨舌筋
・茎突咽頭筋
・茎突舌筋
・上咽頭収縮筋
・中咽頭収縮筋
・下咽頭収縮筋
・口蓋垂筋
・内側翼突筋(顎筋肉だが内部にある)
・などなど
これらも同時に緊張していることがあります。
まとめ
症状についてメインの緊張部位をお伝えをしましたが実際には全身の調整もしています。
施術方針として身体の一部(今回は上方)に症状がある場合地面に近い部分も歪んでいることが多く、予後を考えると下方の調整も必要とします。
足元や骨盤が歪んでいると上方も歪みやすいという理由です。
このような感じで施術完了です。
以上症例報告でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。