肋骨の痛み:骨折じゃなくて肋間神経痛に近いバージョン
症例紹介
右季肋部の急性(激痛)
(右肋軟骨=前側で肝臓がある付近)
問診・検査(初診時)
2~3日前から徐々に痛み出し急性に
深呼吸(-)
右にひねる動きで(++)
直接肋骨を押す(++)(肋骨の下方も)
前後の押圧(+)
左右の押圧(+)
寝返り(+)
寝てからの起き上がり(+)
胆石を疑うも元々予定していた健康診断で異常なしと診断され可能性は(-)となる
肋骨骨折も疑う
触診で硬かった場所(緊張バリバリ)
背中
肩甲骨
腰
下肢
足部~足趾
頭蓋骨(蝶形骨)
右上腹部の触診をしたいが見送る
テスト(初診時)
腰部を押さえることで動きが改善することを確認
患部を直接触れることは避ける(結果:施術2回目まで避けることに)
施術1回目
交感神経の興奮を抑制すること、少しでも痛みが軽減することを考える
結果:動きと痛みの改善が診られる
その他の効果:便が出る
施術2回目(4日後)
経過:少しづつ肋骨の痛みが軽減してきた
施術:自律神経の調整
様子をみながら直接肋骨に触れる施術を開始
施術3回目(4日後)
経過:痛みが⓾ → ⓶まで下がる
しかし、直接押したときの痛みは⓸~⓹
一方向の寝返りで(+)
施術:この日がチャンスだと感じたためしっかり施術をする
腹部:肝臓・胆嚢・恥骨をしっかりほぐし、その他も全体的にしっかり施術
後頭骨、頸椎、肩、上肢、骨盤、股関節、膝、足部、左の肋骨下部も緊張有りだった
施術4回目(1週間後)
経過:痛みが0.5まで下がる
趣味のキャンプに行けるまで回復
施術:今までやりたかった肋骨の施術をやる
短時間の施術だからピンポイントで施術
簡単な体操を一つ指導
施術5回目(8日後)
痛み(-)
ざっと緊張があるところを施術して終わり
今ある根本原因を完全に解消することは期間が掛かることを説明し、本人納得の上ある程度にて終了することに
今回の症状についての感想
見解は解毒ができない状況で主に便秘が原因だったと思われます。
多分病院で検査を受けていたら肋骨を固定するバンドと痛み止め&湿布を渡されて終わりだったと思います。
触診の手応えでは腸の不活性化もあり、改善にはご本人の努力が必要でした。
同時に身体(内臓含め)と心の疲労も著しく、交感神経の過緊張と副交感神経の滞りが出て来て、いろいろな症状が続発され肋骨の痛みを感じられるようになったのではないかと思います。(本来の順番はあるもの)
そして、ここまでの症状になるまで何かしらのサインがあったはずです。(便秘など)
しばらく我慢された結果、痛む期間が長くなってしまい治癒まで1ヶ月程掛かってしまいました。
お伝えしたいこと
身体は何かのサインを出して教えてくれているもの。
症状や病気は何かに気付き償いを求めているもので、そこにはご本人の気付きと努力が必要になってきます。
何かの事情やご都合で仕方ないこともあると思いますが、早目の施術や予防にお越しいただくことで早期の回復になるかもしれません。
身体の声に気付いた時は是非ご利用くださいね(^^;)