打撲の処置
先日娘が公園の遊具で遊んでいて転びまして
その時のケアについてお伝えします(初回と2回目の処置について)
負傷部位
・肋骨部(擦り傷あり)
・足部(中足骨、二分靱帯付近)
・足首(外くるぶし付近)
チェック
・骨折していないか細かくチェック(雰囲気では大丈夫と感じる)
・内出血のチェック
・腫れのチェック
・可動域のチェック(どう動かしたら痛いか)
ケガをした原因を考える
・ぞうりで遊んでいた(左右の板を忍者のように片足でぴょんぴょんするやつ)
・ぞうりを履くのに素足だったので冷えていた
・まだ運動能力が不十分(成長段階と予想)
・疲労していた(運動会後間もなかった)
・集中力が欠けていた(友達がたくさんいたため)
施術
・肋骨部
打撲後、間もなかったが応急処置
回復を計るため患部の可動域を付けて流すように(やり過ぎないように見極めながら)
本人にも施術と同時に合図をして動いてもらう技
続いて背部の緊張が強かったので緩める
ついでに後頭部から骨盤までチェック
この時、疲労が原因と確信する
なぜかと言うと、後頭部のある部分を押した瞬間痛くて泣いてしまったんです…
え、かなり軽く押したのにって感じです
それもそのはず。その場所は疲労が溜まると硬くなってしまうポイントなんです
(緊張が強い人多いですよ)
泣いてしまったのですが、そこを緩ませないと身体全体の緊張が取れないのでやさしく施術
その続きとして背中の緊張を取るように(エネルギー施術も使いましたが)
肋骨は背中の骨と関節になっているため
・足部
打撲部の滞りを流す施術
表情を確認しながらサラッと足部全体の関節の動きを付け、筋肉の緊張を弛める
同時に転んだ原因を探る意味も含めて
母親に後で内出血が出てくる可能性を伝える
・くるぶし
骨というより骨に沿っての軟部組織と筋肉の腱が負傷気味
これらはぶつけた時に固まってしまったり、ズレてしまうので整えて流す感じ
内出血の可能性を伝える
施術後
・肋骨部
痛みが出ていた動きで軽減していたので終了
テーピングしたかったが傷もあり、すぐお風呂なのでしない方向で
・足部
歩くのが痛くなくなったので終了
・くるぶし
歩くのが痛くなくなったので終了
施術を終えて原因、損傷部位、治療計画を母親に伝える
おそらく運動会などで心身ともに疲労していた状態でケガに繋がったのではないか
施術後の反応は良さそうだが、打撲後は緊張が出てくるので少しづつ緩める施術をするため次回来院の指示をして初回は終わり
2回目の施術(2日後の来院時)
・肋骨部
ほぼ痛み無し
可動域をもう少し広くする施術
患部は傷があるのでまだ触らず周りを緩めるように施術
次回くらいからほぐそうかなというところで終了
中途半端で終えるとその後に影響するのでしっかり診るが当院の方針
・足部
内出血出現
やはりという感じ…
痛がっていないので初回と同じようシコリができないように施術をして終了
・くるぶし
やはり内出血出現
足部と同様な施術で終了
ここまでが今回の経過です
『注意点』
実は打撲と言っても同時に捻挫を起こしていることが多く、打撲と捻挫の処置をする事が多くあります。
今回は軽度の損傷でしたがそのパターンでした。
物によっては包帯やテーピングが必要になり、その場合お風呂などで不便を感じストレスになります。
なるべくケガをしたくないものですよね…。
でも早く治って元気に遊んだり日常生活を送るために少し我慢が必要になってきます。
『軽度な損傷でもちゃんとケアが必要です』
少し前に、親指第2関節を突き指で来院した子供がいたのですが、第1関節が固まっていたんです。
これいつから?と聞くと大分前に痛めたらしく親指を上手く使えていませんでした。
その結果第2関節まで痛めてしまう事になったのでしょう。
近い部位だったのでついでに施術しましたが、第1関節は関節と腱などの軟部組織が拘縮していたのでちょっと期間が掛かりました。
通院は第2関節の損傷も強かったので初めから2週間程は毎日のように来てもらい毎日ケアとテーピングの貼り換えです。次第にリハビリも伝え卒業していきました。
このようなことは日々多くあります。
後で辛い思いをする事になりますのでちゃんとケアする事をおすすめ致します。
そのために今回の肋骨と足の施術も慎重に診ています。
自分で言うのもなんですが、病院だったらこんな丁寧に診ないんだろうなとか思いながら。
今回の記事は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。