手の親指の痛み
手の『親指第一関節周辺』の痛みについての症例ブログです。
解剖学ではDIP関節と言います。
主訴
左手第1指の痛み
曲げ伸ばしで痛い
視診
第一関節の腫れ(±)熱(-)
(±)とは少し腫れているかなという事です。
ちなみに(+)は完全に腫れてますで(-)は腫れていませんです。
その他の症状
首肩の疲労
お腹の張り(スッキリしない)
骨盤をトントンしたい感じ
頭が重い
問診で
親指は東洋医学では肺経です。
頸椎の6番の神経が届きます。
頸椎と胸郭の血行不良を疑います。
頭が重いのは自律神経の疲労を疑います。
お腹が重いのも自律神経の不調を疑います。
身体の疲労を疑います。
骨盤をトントンしたいはお腹や腰や脊椎の緊張と頭蓋骨や自律神経の不調を疑います。
触診検査と施術での見立て
親指も含め上肢全体のチェック。
頭蓋骨、頸椎、胸郭、お腹、脊椎全体、骨盤、下肢、肺経に絡んでいる経絡など全部チェック。
全てが関連しているものと考え施術しました。
ちなみに普段から身体のケアをしていて手を酷使している人以外の突発的な痛みの場合は早期の回復を期待できますが、慢性的に頸椎、胸郭、身体がガチガチな場合は施術期間が掛かることがあります。
経験上のお話ですので、人ぞれぞれ異なることもあります。
施術後
1回目では親指と手首まで念入りに施術して、手首にテーピングをすることで楽になり施術を終えました。
そこまでには全体のチェックがあり上記した部位(ある意味患部です)の施術をして身体の流れを良くしています。
気・血の流れです。
これらの部位を施術することで患部の回復を狙いました。
2回目(ご都合で1週間後)痛みが軽減されていましたので同じよう念入りに施術。
3回目(ご都合で1週間後)痛みが無くなっていましたが念のため同じような施術。
施術しての感想
今回のクライアントさんは上記のような複雑な症例でした。
多くの人が患部しか気にされないと思いますが、実際は色々なものが複雑に関係して出てくるものが症状です。
本当はその痛みが出てくる前に何かのサインが出ているものですが、みなさんその過程は気付けないものなんですね。
気付いていてもまさか関係していると思わないですよね(笑)
でも身体は不思議とそういう仕組みになっているものなんです。
私はいつもそういう思考で症状の観察をしています。
よくブログにもお書きしていますが患部の患部があると私は言っています。
よく整形外科でレントゲンを撮って骨に異状ないね、で終わったり、やってる方でも患部のリハビリを受けていると耳にしますが、皆さんそれで良くなっているのでしょうか。
湿布や注射や薬がお好きな方はそのまま病院に通われてもいいと思いますが、お悩みの方はそうじゃなくいろいろと見つめ直すチャンスがありますよ、とお伝えしたいところです。
ちなみに病院がお好きな方は治るのに時間が掛かるパターンがありますし、途中で諦めてしまう人が多いです。
以上、症例ブログでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。