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当院の休診日等、最新情報のチェックはこちら。 当院での日々の施術を綴っています。 各症状にあわせた施術例を掲載。 読み物コンテンツ

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手当てブログ

当院での日々の施術を綴っています。
※許可をいただいた方のみ掲載しております

いつも通り過ごしているのに…なぜ?施術家が考える『熱中症になりやすい人』の本当の理由

最近、とうとう熱中症(軽度)のクライアントさんのケアをする機会がありました。
そこで今回は、施術家としての視点から、熱中症について少し考えをまとめてみました。

実は熱中症って、以下のように段階的に症状が進んでいくようです。

1. 軽症(I度):初期のサイン
・めまい・立ちくらみ: 脳への血流が一時的に減少して起こります。
・筋肉痛・こむら返り: 汗で塩分が失われ、足がつりやすくなります。
・大量の発汗: 身体が必死に体温を下げようと、汗が止まらなくなります。

2. 中等症(II度):医療機関への受診が必要なレベル
 軽症を放置すると、脱水が進み全身の臓器に影響が出始める。
・強い頭痛: ズキズキとした痛みが走ります。
・吐き気・嘔吐: 胃腸の血流が低下してしまいます。
・激しい倦怠感・虚脱感: 身体がぐったりして力が入らなくなります。
・集中力や判断力の低下

3. 重症(III度):命に関わる最悪の段階(今すぐ救急車)
 体温調節機能が完全に壊れてしまい、脳や内臓が高熱でダメージを受けている状態です。
・意識障害: 声をかけても反応しない、つじつまの合わないことを言うなど。
・全身のけいれん: 筋肉がピクピク、または硬直します。
・小脳失調: まっすぐ歩けない、手足が思うように動かせない。
・高体温・発汗停止: 皮膚が赤く乾燥し、触ると異常に熱い。
・多臓器不全: 肝障害や腎障害を合併してしまいます。

最も熱に弱いのは『小脳』

高温のダメージを特に受けやすい臓器は、「脳」「肝臓」「腎臓」「血液」の4つ。
中でも、最も後遺症が残りやすいのが『脳』だと言われています。

私自身、「脳全体に後遺症が残るのかな?」と思っていたのですが、詳しく調べてみると、どうやら『大脳皮質と小脳』がダメージを受けやすく、『特に熱に弱いのが小脳』のようです。

大脳皮質(記憶を司る): 計算ができない、物事が覚えられない、聞いたことをすぐ忘れるなど、認知症と似た症状が出ることがあります。

小脳(運動神経を司る): 筋肉に指示を出して指や手足を動かす、姿勢を保つ、箸をうまく使うなど、細かい動きを担当しています。ここにダメージを受けると、食べ物や飲み物をうまく飲み込めなくなる「嚥下障害(えんげしょうがい)」が現れることも。その結果、誤嚥(ごえん)して肺炎を起こすなど、日常生活に大きな支障を来すリスクがあります。

要は、熱によって細胞(血液や脳)が固まってしまい、身体に深刻な影響が出るということです。
よく「一度ゆで卵を作ると、生卵には戻らないよね」と言われますが、まさにあの現象が脳の中で起きてしまうのが、熱中症の一番怖いところなんです。

鈴臓施術でのアプローチ

実際にクライアントさんの身体をチェックしてみると、まず頭部に熱がこもっていて、ダメージを受けやすい部位がガチガチに緊張しているのが分かります。

今年から施術中に、頭部の熱をアイスノンなどで冷やしながら進めることも試しているところです(症状によって)。

それと同時に、血液が滞っている主要な部位を流しつつ、身体が本来持っている「回復力」を引き上げるようなアプローチを意識しています。
※特に頚部が大事!

ここ数年で熱中症のケアをする機会が増えたこともあり、だいぶ施術のコツをつかんできまして、今回もうまい具合にサポートができてホッとしているところです。

しかし、「なぜこの熱中症は、こんなにも簡単に、誰もがなってしまうんだろう?」とずっと不思議に思っていました。その謎を掘り下げてみたのが、今回のブログの本質です。

【なぜ簡単に熱中症になってしまうのか?】
 私が不思議に思っていた理由は2つあります。

1 毎日ずっと外でハードに仕事をしている人は、意外となっていないこと。
2 外で激しい運動をしている大人から子どもまで、全員がなっているわけではないこと。
 (もし全員がなるなら、あちこちで集団発症して大ニュースになっているはずです)

熱中症を引き起こす「普段からの慢性疲労」

ということは、なってしまう人は「何らかの疲労が普段から溜まっている状態」なのではないか、と推測しました。

※例外として体力値が低い、幼い子供や老人は言うまでもなく気を付けてお過ごしいただいた方がいいのでしょう。それを踏まえた上で、一般の方に共通する【施術家としての観察や、私自身の体験から見えてきた原因】がこちらです。

・過信:体力に自信があっても、疲労が蓄積されているときは注意が必要です。

・自己調整能力の低下: 普段から運動などで汗をかき慣れている人は、体内の免疫機能や自己調整能力が働いてくれるため、もし熱中症になっても軽症で済みやすいです。

・内臓の慢性的な疲労: ドロドロになった血液(疲労した血液)を浄化するために、腎臓や肝臓などの臓器はフル稼働しています。普段から何らかの慢性症状や疲労がある人は、自己調整する「身体のゆとり」がなく、回復が追いつかずに発症してしまいます。

・エアコンによる内臓の冷え: エアコンの効いた部屋に長くいることで、身体だけでなく内臓まで冷やしすぎてしまっています。

・自律神経のバテ: 室内外の激しい温度差(温冷)のせいで自律神経がヘトヘトになり、身体をコントロールできなくなっています。

・水分補給の落とし穴: 純粋なお水ではなく、麦茶や味のついた経口補水液ばかりを飲んでいると、身体はそれを「食事」と認識してしまい、内臓が疲労します。また、美味しい飲み物には糖分がたくさん入っています。

・汗腺の詰まり: 上手にお肌から熱を逃がせなくなっています。

・腰の硬さ: 実際に熱中症になりやすい方を診ると、腎臓がある腰のあたりが慢性的に固まっている人がとても多いです。

・精神的な疲労(心の疲れ): 肝臓や心臓の負担には自律神経がもろ関係しているため、食生活だけでなく、精神的なストレスも大きく影響してきます。

夏を乗り切るために「冷たいもの」を欲するのは多少仕方のないことですが、結局のところ、身体が「自己調整」できなくなっていることが最大の引き金なんです。

その解決策は、やっぱり「1年を通して普通に過ごせる心身でいること」に尽きると思います。

実は私も、エアコンの風がそんなに得意ではありません。冷たい空気を吸うことで肺や身体(特に下半身)が冷えますし、自律神経も乱れやすくなるからです。
だからといって無理をすると熱中症になってしまうので、気をつけながら過ごしています。

施術家、大掃除の日にやらかす

……なんて偉そうなことを言っていますが、実は私自身、最近やらかしてしまいまして(苦笑)。

日中に家の外で大掃除をした日の夕方、サーフィンをしていたら足をひどくつってしまったんです。今思えば、あれも軽い熱中症だったのかもしれません。

ちなみに、私の大掃除の日の失敗ルートをお話しすると……。
最初は常温の水を飲んでいたのですが、途中の休憩でノンアルコールビールに塩を入れてがぶ飲み!しかもご飯を食べずに飲んだので、内臓をキンキンに冷やしてしまいました。

ちょっと無理をしすぎたと反省しつつ、その結果、海に向かう途中で我慢できずにソフトクリームを食べ、甘いジュースを飲んでしまったんです(甘いものは数ヶ月ぶりだったのに!)。

熱中症に限らず、重症になると病院で点滴をしますよね。そういう緊急時には糖分が大きな役割を果たしてくれるようです。

ですが(ここが大事なのですが)、普段から糖分を摂りすぎていると、血管の壁が傷ついて動脈硬化の原因になります。つまり、普段から甘いものが大好きな人は、熱中症になりやすい体質を作ってしまっている可能性があるので、ぜひご注意いただきたいなと思います。

💡 【施術家が教える!おすすめの対処法】

・頭部からネックラインを冷やす: 場合によっては全身を冷やします。アイスノンで一時的に冷やしたり、お風呂上がりに頭に冷水を少し流すのもすっきりしておすすめです。

・こまめに水でうがいをする: いきなり冷たいものをゴクゴク飲む前に、一度お口の中をゆすいでスッキリさせてみてください。がぶ飲みによる内臓の冷えを防げるようになります(ただし、これには少し訓練が必要です。私はついがぶ飲みして内臓を冷やしてしまいました……!)。

・睡眠の質など生活習慣を見直す: 毎日の疲労はその日のうちにリセット。自己調整が大切です。私も少し前、楽しさのあまり夢中になっていた仕事があり、気づかないうちに疲労を溜め込んでいたようです。

・疲れたらまず休む: 東洋医学では、夏は『心臓が疲れる季節』と言われています。心臓は『心=精神』とも重なる場所。午後の暑さがピークになる時間帯は、できれば横になって少し休憩を取るのがおすすめです。

・適度に楽しんで免疫を上げる: 普通に過ごすのが一番ですが、科学的には「適度なお楽しみ」があるほうが免疫力が上がります。ただし、はしゃぎすぎると心臓の負担になりますし、楽しんだ後のギャップで気持ちが落ちやすくなるので、「ほどほど」が丁度良い塩梅です。

・尿の色をチェックする: 尿の色がいつもより濃い場合は、血液がドロドロになっているサイン(高張尿)かもしれません。回数が極端に少なすぎるのも要注意です。違和感がないか様子を見ながら、食生活や休養で調整してあげてください。

💡 【あわせて知っておきたい「体質」のお話】

ここまで熱中症の原因や対策をお話ししてきましたが、実は「自分がもともとどんな体質か」を知っておくことも、夏のセルフケアにはとても大切なんです。

東洋医学では、人の身体を大きく「陽性体質」と「陰性体質」に分けて考えます。冷えに強いけれどついつい身体を冷やしすぎて限界を迎えがちな「陽性タイプ」さんと、一年中丁寧な温めケアが必要な「陰性タイプ」さん。

この自分の体質のタイプを知っておくだけでも、夏の体調コントロールがぐっと楽になります。
別の記事で分かりやすくまとめていますので、ぜひこちらも合わせて読んでみてくださいね!

リンクをクリック👉 【関連記事】冷えやすい?温まりやすい?知っておきたい陽性体質・陰性体質のお話

最後に

現代の熱中症を見ていると、クライアントさんの多くが「いつも通りの行動や作業をしているだけなのに、突然なってしまう」というケースがほとんどです。

だからこそ、その解決策は、やっぱり普段からの生活習慣や、心身の健康状態を底上げしておくこと。これに尽きるなと感じています。

今回は施術家としての視点からお話しさせていただきましたが、皆さんの毎日の健康に少しでもお役に立てれば嬉しいです。

皆さんが今年の夏も、元気に無事に過ごせるように ♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました〜♪

2026年7月31日 (金)